長女の反抗期が終わりかけてる件
今日は、もしかして長女の反抗期終わったかも……のお話。
彼女は、私が結婚して1年ぐらいして授かった子でした。
周りの人からは(特に親や親戚など)「子供が子供を生むんかいな」と言われたほど、あの頃の私は未熟でした。
まぁ、今も未熟なことには変わりないんだけど、あの頃はとにかく自分のことと娘のことの境界線がなく、自分の課題も娘に押し付け、娘の課題にも大きく介入して、なんというか、本当に娘に私と一心同体になるように強要して育ててしまったところがありました。
なので、幼稚園ぐらいまでは、私の言うまま、私の言うことを聞いていればよくて、素直な本当に手のかからない子供でした。
小学生になると双子が生まれ、ますます自分の言いたいこともやりたいこともできなくなり、その上、双子を育てることが大変すぎて、彼女にも育児を手伝ってもらわないと生活が成り立たない状況で、ずいぶんと色んなことを我慢させてきました。
しかし、そんなことはその時には私もわからず、彼女が中学生になったぐらいから、何かにつけて反抗的な態度を取るようになりました。
基本的には仲の良い親子だし、とてもいい子なんですけど、双子に対する対応が日に日にキツくなっていったり、私に対しても素直に答えなくなったり、気分の良い時間が長続きしなくて、常にイライラしてる様子がよくありました。
その度に、私と娘はぶつかりまくり。
怒鳴りあったり、時には殴りあったり(笑)まぁ、お互いに女子だし、やりあったって可愛いもんですけどね(笑)
ご近所の方は、さぞかしビックリされることも多かったと思います( ̄▽ ̄;)
なんで、本当の長女はもっと優しいはずなのに、こんなふうになってしまったのかと、頭を悩ませる日々が続きました。
で、そんな娘も、高校生になり、それでも良い時と悪い時を繰り返す中、家族の中からどんどん娘が孤立していくような感覚があり、何度も何度も話し合って解決して、分かりあってという過程を重ねてきたはずなのに、全然解決されないことに、いい加減私も腹が立って腹が立って仕方ありませんでした。
とことん、ムカついた私は長女に
「なんであんたはそんなにひとつひとつの言葉を、怒ったような使い方しかできないの!?なんでもっと優しくできないの!?」と言うと
娘は泣きながら、「どうせなにもかも、私が悪いんやろ!どうせ何言ったって、わかってもらえないんでしょ!どうせ、どうせ……」
と、泣きじゃくるばかり。
どんなに私が「説明」しても、長女と分かり合える感覚はいつまで経っても味わえることはなく。
こんなやり取りを続けていた時、ふと、泣きじゃくる長女の姿を、ぎゅうっと抱きしめたくなりました。
その時です。
ぶわぁーーーーーーっと、あるビジョンが目の前に広がりました。
ここにいるのは高校生の娘じゃない。
幼稚園の時のまま、成長が止まった娘がいる。
幼い長女が、身体だけ大きくなって、心は小さい頃のままで、一生懸命私を守ろうと必死で私をかばってくれてる長女が泣いている。
そんな長女にどうしても言いたいことが出てきました。
「今まで、ママのことを守ってきてくれてありがとう。
双子が生まれる前は、パパからママを守らなきゃと必死で頑張ってきたんだよね。
双子が生まれたら生まれたらで、ママを助けるために一生懸命がんばらなきゃと頑張ってきてくれたんだよね。
でもね、もういいの。ママを守ってくれなくていいんよ。
もう、ママは昔のママと違ってて、めちゃくちゃ強くなってん。
でも、昔は弱かったから、お姉ちゃんの力を借りないと生きてこれなかったんよ。
だから、本当にお姉ちゃんには感謝してる。
ありがとう。
今まで、一生懸命ママを守ってきてくれてありがとう。
でも、もう、お姉ちゃんはもうママを守らなきゃ!って思わなくていいんよ。
もうママは大丈夫やねん。ほんま、ありがとう。今までほんまにほんまにありがとう。」
っていう言葉が涙とともに出てきました。
こんな感覚は初めてでした。
今まで、彼女のたいがいのことは理解してるつもりでした。ほかの親子より、絶対に分かり合えてると思ってました。
でも、違った。
全然なーーーーんにもわかってなかった。
ずっと、、、彼女は私を守るために頑張ってきたのだ。なのに、守るべき対象だったはずの私が、自分の知らない間にパバとも仲直りして、双子とも仲良くしてるなんて、さぞかし理不尽に感じたことでしょう。
今までの、周りにキツイ発言も、全部、置いてきぼりにしないでー!っていう長女の叫びのように聞こえました。
そう彼女に伝えたら、わんわん泣きながら、「うんうん」と何度も何度もうなずいていました。
この瞬間、長女の反抗期が終わったかも……と思いました。
すべては、小さな彼女を置いてけぼりにして私だけが前へ進んでいたことが原因だったのだ。
やっぱ、反抗期って、「わかってほしい」「気づいてほしい」のサインだったんだな。
今までは、わかってたつもりで、ずっと、愛情をかけてるつもりだったけど、長女はいつまで経っても
「もっとほしい!もっとほしい!もっと愛がほしい!」
と欲しがってばかりいて、
「いつまで欲しがってるの!?まだ満足しないの!?いい加減、もう満足っていうラインにまできてよ!いつまでも愛情を欲しがってばかりいないで!!」
と、私は長女に怒っていました。
そりゃ、無理でしょ……って話で。
そもそも、満足するほどの安心感なんか、なかったんですもんね。私を守るためだけに頑張ってきたのだから。私を守ることに一生懸命で、愛情をもらうどころではなかったのですから。
でも、私がそう伝えた時、長女は
「もう、ママを守らなくていいんだね」
と、ポツリとつぶやきました。
泣きじゃくりながら。
それから、彼女は、劇的に何かが変わった気がします。
イライラしたり、しんどそうだったり、疲れてる時はあるけど、前ほど、トゲトゲしい態度を取らなくなりました。
双子にも父親にも、むやみやたらに偉そうな言葉遣いをすることはなくなりました。
何かが変わった。
そう実感しています。
世の中の、子供の反抗期で悩んでるお母さん。
やっぱり、子供は、なにかをわかってほしくて、やってますよ。はい。
それは間違いない。
でもね、だからと言って、今までの未熟な私の子育てが、失敗だったとか、間違ってたとか、そんなふうには私は1ミリも思っていません。
あの未熟な私がいたからこそ、長女も私も体験できたことが沢山あります。
その体験は、私と長女にとって、貴重な何物にも変え難い経験として、刻み込まれています。
そんなネガティブな体験を、人は「トラウマ」とか、「負の遺産」とか言うんだろうけど、それ、きっと、体験したかったんですよね。
私も長女も、最初から分かり合える親子をやりたかったわけじゃなくて。
わからないところから、分かり合える工程をやりたかったんです。
旦那ともそうなんですけど(笑)ま、その話はまたいづれ。
なので、すべては予定通り。
そして、この次、またいろいろ起こるんでしょうね。第2第3の分かり合えない出来事が(笑)
でも、きっと、またこうやって
「なんで分かってくれないのーーーーー!」
「なんでわからないのーーーーーーー!」
を、お互いに言い合うんでしょうね(*^^*)
それも、また、めんどくさいやら、うっとおしいやらですが、きっとそれも、予定通りってことで(笑)
あぁ、生きてるって素晴らしい✨✨✨