結婚して20年目の家出事件
いよいよ今日は大晦日。
このことを書くかどうかずっと悩んでたけど、やっぱ今年のことは今年のうちに書いておこうと思った。
書いたらスッキリしそうだし(笑)
ちょっと長くなるかもだけど、、お時間ある方はお付き合い下さい😆
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2020年も終わりが見えかけてきた11月、カメラの仕事やメイクの仕事がありがたいことにオファー頂けるようになり、毎日忙しくしてた時
なんか心の底から笑えなくなって
言葉を話すのも億劫になり
ふとしたことでつつーーっと涙が出るようになって
なんかあれ???
心がめっちゃ苦しくない???
なんでだろ???
って感じの自分になってきて
まぁ、HSPあるあるのちょっとハードワークで疲れちゃったのかなぁ、、、
と思ってたんだけど、休みの日に寝てもダラダラして息抜きしてもどうにもスッキリせず。。。。
ずっと心がチクチク痛くてしんどくて。ずっとなんでだろー???って不思議だった。
けど、いよいよ「この私」が、人と話したくなくなってきて、もう何もかもどうでもいいや、、、と思うまでになった時、
ちょっとヤバいかも?と思い始めて。
で、たまたま友達に会う約束があって、みんなに自分の話をシェアしてる時に
もう無理、、、、、、
なにもかも無理だ、、、、
何もしたくない、、、
もうなにもかも投げ出したい、、、
そんな感情が溢れてきて。
涙が止まらなくなった。
そんな私の様子を見た友達が
「のりちゃん、重症やな、、、、」
「今日ちょっと家へ帰るのやめてみたら??」
って言い出すぐらい
ヤバい状況。だったみたい。
いや、それはまじで無理やろ。
私がおらんかったら、家の中どうなんねん?長女は何とかなったとしても、双子は大丈夫ちゃうやろ??
ってか旦那に黙って許可をもらわずに家に帰らないとか、そんなことしたら
めちゃくちゃ怒られる。
まじで、殺される。死ぬ。
そんなのがたくさん出てきて、頭の中はヤバいヤバいヤバいって!!!って喚いてる。
けど、お腹の中の私は
「もう帰りたくない」「何もしたくない」「お母さんやめたい」「妻もやめたい」「どうしていいかわからん」「とにかくしんどい」
って言ってた。
だから、友達のお家にとりあえずお邪魔することにした。
後のことは、後で考えようって。
もう今は「いま」のことしか考えられない。
明日のことは明日考えよう。
そんな感じで、決めていくことにした。
ヒザはガクガクしてたけど。
長女にはとりあえず心配かけないように、連絡しておいた。
そしたら、「大丈夫やで、ママもしんどかったんやろ?ゆっくり休んでおいで。心が納得するまで帰ってこなくていいから。」
と、なんかあんた神様???って思うような言葉をかけてくれて。
長女には本当にたくさん助けてもらった。
家出中に、たくさんたくさん考えた。
私は「わたし」のことを、じっくりじっくり掘り下げて考えた。
過去の自分も、今の自分も、そして未来の自分がどうなりたいのかも、めちゃくちゃ考えた。
その作業の中で、いろいろ思い返してみると
1ヶ月ぐらい前に
本当に些細なことで旦那とケンカになり、その内容があまりにも理不尽すぎて悲しくて悲しくて、ありえないほど心がぐちゃぐちゃになったことがあった。
許せない!っていう感情より、人間として存在してる事さえも否定されたような深い深い悲しみが自分に襲ってきて、何もかもやる気がなくなったことがあったことを思い出した。
あーーーーーー、あの感情が何ひとつ解決しないまま、なんかすごく自分のことが忙しくなって、心がしっくりいかなくなったのかなぁ、、、って感じた。
まぁ、こんなふうに書くと、めっちゃ旦那が悪い印象になってしまうんやけど、まぁそれは否定しない(笑)
ただ、それだけでこんな空虚な気持ちにはならないなーと思って。
もっともっと掘り下げていくと、
「家事をやりたくない自分」
ってのが見つかって。
パートをやめてから完全な専業主婦をするようになって、私はめちゃくちゃ
「ちゃんと家事をしっかりやって、ご飯もきちんと作って、子どもの話もきちんと聞いてあげて、宿題もしっかり見てあげて、旦那さんが気持ちよく働けるような環境を作り出さなくては」
と、思ってたよなーと。
なんかわからんけど
「家事を完璧にこなす奥様」
っていうのを自分の幻想の中に作り上げて、
「あぁぁぁぁぁ、あれも出来てない、これも出来てない、私ってやっぱりダメやわ、、、」
と、自分を責めてた。
完璧にできた日が例えば150%ぐらいの頑張りでできたとして、日々の毎日は150%でやり続けることなんて絶対に無理やのに、150%できなかった時に「やっぱりダメな自分」と落ち込むという、なんとも日々、減点方式な生き方をしてたことがわかってきて。
そこそこ料理とかそこそこできるスキルを持って生まれてはきたけど、それが「好き」かどうかはまた違ってて。
たまにみんなとたこ焼きしながら集まるとかすげー楽しいけど、じゃあ毎日たこ焼き焼いて仕事にしてとかもう地獄、、、って思う。
掃除も嫌いじゃないけど、毎日床ふきする気には絶対にならんし。
今まで、めちゃくちゃ頑張って「標準的に」できる奥さんをめざして生きてたなーと。
子どものご飯作ってから、夜遅く帰ってくる旦那のご飯を子どもとは違うメニューで作り直してとか、温かいご飯を帰ってきたタイミングで出せるようにとか、やってた。
あぁぁぁぁぁぁ、そりゃめんどくさい(笑)
そのへんのこと、普通にサラッとできる人はいいんですよ。うん。絶対に旦那さんはその方が喜ぶだろうし、自分も負担なくできるならきっとした方がいい。
けど、本当はやりたくないのにやってると、、やっぱりしんどくなってくる。
そして、そこからの大きな発見!!!
「私はポンコツだったんだ!!!」
っていう大発見(笑)
めちゃくちゃ頑張って「できる人」風に装ってただけで、ほんとは全然できないことたくさんあった。
いや、こんなのはきっと文章にすると、めちゃくちゃあっけないんだけどさ。
自分はできる人でいたかったんよね。
うん。なんでもスーパーウーマンみたいに、パパっと家事もこなして仕事もテキパキできて、家族とも上手くやれて子どものことも理解できる素敵な奥さんになりたかった。
けど、実際には自分は全然「できる人」じゃなかった
そもそも!!!!私がもうすでに
「できる奥さん」だったら
「なりたい!」って思わないんだよね(笑)これ、ほんと盲点だった。
良い奥さん、良い人になりたい願望がめちゃくちゃあったけど、なりたいって思ってる時点で「良い奥さん、良い人じゃない」ってことを認めてることになるやん???🤣
それを頑張ってなろうとするなんて、ちゃんちゃらおかしい(笑)
もう、ポンコツってことを認めようと思った。良い人、良い奥さんになるの諦めようって。
しかも、私は長年チリツモに積もってしまった「理不尽なことですぐキレられる」旦那に対して、「ムカつくスタンプカード」のスタンプがどんどんたまっていってたのだから、余計に心は苦しかったわけで。
何が「愛され妻」だよ(笑)
それもちゃんちゃらおかしい(笑)
そりゃ、愛されてることは間違いないのかもしれないけど、あんたがくれてる愛情表現は私の欲しいものとは違うわ!って言わなあかん。
でなきゃ、いつまでも余計な怒りをもらってしまう。そこにきちんと境界線を引けるようにならんとあかん。
そんなこんなに気づいたら、
もう身体中の力が抜けて
頭の中が真っ白になって
なーーーーーんにもできなくなってしまった。
私はどちらかと言うと、頭の思考が優位だったので、常に頭が騒がしくて、常に色んなこと頭の中でなにかを考えるくせが付いていた。常に交感神経バリバリの状態。
けど今回ぶつかった「なにか」は、寝てもゆっくり寝ら私がんだけどれなくて、脱力してるつもりでもずっと身体が痛くて、頭痛がして、時々心臓まで痛くなったりして、身体の不調は感じ始めてた。
いわゆる、交感神経が登りつめすぎてキャパオーバーして、頭の中リセットしちゃったような感じ(笑)
そして、身体が強ばってることすらも自覚がなかった。
だから、頭真っ白、身体脱力状態になって初めて、自分がどれだけ身体に力を入れて生きてたかがわかった。
そんな「まっしろ」な状態になって
やっと、今まで「自分」がめちゃくちゃ頑張って生きてきたってことが腑に落ちた。
スピリチュアルとか心理学とかやってると、「自分のことを認めよう」とか「一番に自分を大事に」とか「本当に自分のやりたいことやろう」とか「自分を甘やかそう」とか、まぁ、いろいろ言われてますよ。はい。
私もご多分にもれず、そのへんのスピ系も心理系も一通りやってきたので、頭では理解してた。理解したつもりでいた。
自分を大事にする方法も、自分を労る大切さも「文章」では何度も読んだし言語では理解してた。そして、それらを実行してきたつもりだった。
でも、全然やったわ、、、ってことが本当に本当にわかった。
ずっとずっと長年自分を痛めつけてきた。まだまだ、こんな私じゃあかん、まだまだやれるはずって、おしり叩いて自分のダメなところばっかりあげつらって、全然「理想」の自分になれなくて、まだまだダメだ、、、、って罵って生きてきた。
もう、「わたし」は「わたし」にしかなれなくて、努力とかそんなのはやりたいと感じたら勝手にやりたくなるもんで、自らが架空に作り上げた理想に近づく為にする「努力」なんて、拷問でしかなかったんだ。
私はもう十分がんばってきた。
めちゃくちゃ努力したし、その時にできる最大のこと、死ぬほど頑張ってやって生きてきた。
それをもういいかげん、認めたれやって。
そして、そろそろ自分がポンコツなことも認めようよって。
そしたら、今までの減点方式じゃなくて加点方式の人生に反転したわけです。
何も出来ない自分が、ここまでできた。
苦手なのに家事もよくやった。
子どものことだって、HSP気質を全開に使って変化に気づいてフォローしてきた。
旦那がちょーキレて怒っても、なんだかんだそんな旦那を受け入れて、結婚生活20年受け入れてきた。
もう、よく頑張った。
そこで、改めて自分にこう問いただしたのさ。
「今の自分はどうしたい???」
って。
そしたら、今まで何一つ自分の心の底からやりたい!やってみたい!食べたい!欲しい!こうしていたい!っていう渇望した感情で望んでそれを叶えてあげるという、至極シンプルで大切な生き方を
まったくやれてなかったことにも気づいた。
私は祖父母、両親、年の離れた兄姉というそこそこ大家族の中に生まれて、なおかつ、小さい頃からHSPだったとしたら、、、、
いつもキレて怒りっぽくて家族にその怒りをぶちまけてる父親に、いつも自営業で仕事が忙しく家事に子育てに大変そうな母親、機嫌が良い時と悪い時の差が激しい兄と姉に囲まれて、常に
「この中で自分はどう振る舞うのが正解??」
ってことだけを考えてきたなぁと幼少期を振り返った。
だけど、無駄に甘やかせられたもんだから、自分の意思と空気を読む感じがごちゃまぜになって、自分のしたいことが全然わからなくなってた。きっとそんな芯のないわがままな私のことが周りは気持ち悪かったんだろな、友達とも上手くいかんかった。
人間関係最悪な子供時代。
その上、私自身、口が達者で相手を理論で攻撃できてしまうスキルを持って生まれてきてしまったせいで、見た目は自分の言いたいこと、やりたいことなんでも言えてるしやれてるように見えたことも落とし穴やったなと。
本当にやりたいことなんて全然やれてないのに、偉そうに口だけは達者だったから、気の強い奥さん、人にも旦那にも子どもにも言い過ぎなぐらい好きなこと言ってきたように自分でも思ってたし、周りも私のことそう思ってたと思う。
うーーーーん。
もうあんなことこんなこと全部自分が悪いと思ってたし、そんな自分をかなり責めて生きてきたねーーーーー(笑)
でも、今回、家出して完全脱力して
もっと自分のしたいこと
腹から出てくるやりたいことに
耳を傾けて
生きてこーって思った。
もう、十分頑張ってたわ、わたし。
これ以上頑張れないぐらい頑張ってたわ。
旦那にも、マジで相当ムカつくスタンプが貯まってること、真剣に伝えるわ。
私という存在は、怒りをぶつけられる掃き溜めの役割じゃない。
イヤなことはイヤっていわなあかん。
でないと「わたし」がかわいそう。
来年は、絶対に私のやりたいことしかしないと決めた。
そんなこんなで、結局、5日間ほど友達の家にお世話になった。
私のウダウダにたくさん付き合ってくれた友人たち。
本当にありがたい。
一緒に笑って一緒に泣いて、一緒に怒ってくれて励ましてくれた。
本当に本当にありがとう。
人生で初めて一人でした家出は、
信じられないほどの気づきがたくさんあって、大きな大きな人生の節目だったと思う。
まだまだ課題はたくさんあるし、
まだまだ自分のこともわからないけど
それでも今までよりは力を抜いて生きていけそうな気がしてます。
ポンコツな自分で生きていくって決めたら、ちょっとこれからの人生が
楽しみになったよね(笑)
完璧じゃなくていいんだなってことが、ホントの意味で腑に落ちた家出事件でした(*^^*)
最後まで読んでくれてありがとう!!
今年もみなさま
大変お世話になりました。
どうぞ2021年も
たくさんの方の写真を撮って
たくさんの方と出会いたいなと思っています。
よろしくお願いします😆
あーーーーーーー
今年のうちに
書けてよかった(笑)